男の性行動を分析する

男って何? 男の性行動を分析します

オナニーを公言するTENGAの美人広報とセルフプレジャー

「工藤まおり」さんってご存知でしょうか? TENGAと言えば、男性ならお世話になったことがある人も多いかもしれません。TENGA・irohaの広報担当の方です。津田塾大学の数学科を出た才女ですね。


女の子のセルフプレジャーは、はしたないことですか?」という面白いエッセイを書いています。 

https://sheishere.jp/column/201804-maorikudo/

 

セルフプレジャーとは、もちろん、オナニーのことです。オナニーしていることを公言し、「女性の自慰に対する偏見を無くしたい!」をモットーに活躍しているようです。「大学1年の頃から、飲み会では『セルフプレジャーを週何回するか』とかバンバン話し、会社の上司や先輩には、初任給で買った『iroha』の写真を見せていた」とのこと。

 
「質問箱」では、性について女性に聞きづらいことに対しても明快に答えています(引用させて頂きました)。

 

 ・質問「初めてマスターベーションでオーガズムを得られるようになったのは何歳頃ですか?」

・回答「たぶん幼少期からです。」

・質問「女性のオナニーでイク時ってどんな感じですか??」
・回答「最大級の達成感!からの睡魔。」

・質問「そもそもイクのと、気持ち良いの違いがよく分からず、、。明確に違うのでしょうか。。あと、どうやって判断するのでしょうか」
・回答「上り詰めた感の後に、膣萎縮を感じ、その後グダーとなるのがイク感覚かなぁ。」

・質問「まおりさんが男性なら使ってみたいTENGAありますか?男性のオナニーでやってみたい事はありますか??」
・回答「FLIP0 EV!!!色んな振動刺激をためしてみたい」

peing.net


男性にとっては一種のアイドルですね。才女で活躍する「工藤まおり」のセルフプレジャーは、妄想を掻き立てます。実際『工藤さんオカズにしてます』と質問箱で報告する男性もいる様子。それに対して、”オカズにされる状況”に逆に燃えるとのこと。

 


さて本題ですが、工藤氏の言う「セルフプレジャー」とは何でしょうか。

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マスターベーションは身体が求める自然な欲求。だからそこ、のんびり過ごす日曜日に朝のパックをしたり、髪の毛にトリートメントをつけたりするのと同じような気持ちで、女性の日常におけるセルフケアのひとつとして、自身の求める欲求に素直にこたえてほしい。irohaはそんな想いを込めて、マスターベーションを「セルフプレジャー」と呼んでいます。
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セルフプレジャーでオーガズムに達すると、副交感神経が優位になってリラックスモードになるんです。なかなか眠れない夜や、リラックスしたいときにセルフプレジャーを行う女性もとても多いみたいですよ。
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リラックス感が伴うイメージですね。

 

どうも、典型的な男のオナニーと違うような気がします。

 

AVをつけて、頭をmaxに興奮させる。そして射精とともに交感神経が活性化し、心臓がドクドク脈打ち、息が乱れる。出る感覚が終わったらぐったり。賢者タイムに入って気分は醒めて、排泄した精液の処理という面倒な作業が残っている。一番楽しいのは、AV見ている時の興奮感

 
こういうプロセスって、リラックス感からはかけ離れた行為だと思うわけです。村上春樹に言わせれば「やれやれ、僕は射精した。」


すると、工藤氏がいくら「セルフプレジャー」や「セルフケア」の概念を提唱しても、男性にはピンとこないのではないかと思うわけです。「もちろん女性もセルフプレジャー(オナニー)しますよね」という程度の共感しか生まれないのではないかと。

 

R25の記事では、「欲望に忠実な人生」という表題になって、より男性にとって分かりやすい「性欲」を具現化した存在になりました。

 

r25.jp
この記事では、女性の「セルフプレジャー」は、「性欲処理」的な男性のオナニーに近いものになっています(工藤氏の人生観については大変おもしろいです)。『セルフプレジャー」云々の話よりも、ずっと男性受けが良さそうです

 
ただ、上野千鶴子の文章が思い出されます。
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「リブって何ですか?」と聞いてくる男に、ともすればわかってもらいたいと思う気持がわいてくるからこそ、顔をそむけざるをえないあたしがいるのだ。男に評価されることが、一番の誇りになってしまっている女のその歴史性が、口を開こうとするあたしの中に視えて、思わず絶句してしまうのだ。(田中美津)」
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改めて質問箱に戻ると、

質問:セルフプレジャーとか言っているうちは心掴めないよ???もっとスケベになんねーとwww。

回答:エロくないと心を掴めないと言われたとしても、特にエロく発言しようとは思いませんね。すみません。

 

男女の溝が垣間見えます。

 

そもそも、「セルフプレジャー」は男性に理解可能なのでしょうか


男性がセルフプレジャーとしてのオナニーを理解するには、男性自身もセルフプレジャーとしてのオナニーを実体験するしかないでしょう。性欲処理としての射精をゴールとせずに、身体の感覚やリラックス感そのものを感じる。そういう目的だと、ドライオーガズムが一番近いかもしれません。

 
ただ身体の気持ち良い感覚を感じて、その波に揺られつつ、快感が大きな波として全身に広がり、波は身体ごとふわっと運び去る。そして、ゆったりとしたリラックスの中に漂う時間。性欲からの解放ではなく、ただ快感に身を任せて、意識が宙に漂う。

 

変な例えですが、足つぼマッサージを受けて、至福のリラックス感ってありますよね。セルフプレジャーとしてのオーガズムって、そういう感覚に近いのではないかと想像するのです。単に行為としてのオナニーを「セルフプレジャー」と言い換えるだけでなく、その感覚へも議論が深まって欲しいものです。