男の性行動を分析する

男って何? 男の性行動を分析します

「感じない男」 女の快感への敗北感

森岡正博は「感じない男」の中で、射精を次のように記載する。



「性的に興奮している時には、何かすごい快感の世界にいけると思っているのだが、実際に射精した後はいつも裏切られる」。そして「射精した後には、虚無感しか残らない」。この体験を、著者は「男の不感症」と言う。そして、著者は「女が快感に身悶えする姿に対して、マスタベーションするたびに射精がいかにつまらないものであるか」落差を思い知らされる。そして女に対して「敗北感」を抱く。女への敗北感は、快感を感じられない自分への「自己否定」を生み、快感を感じる女へ復讐したいという感情につながる。そのような「男の体」に生まれてしまったという絶望感は、男の体から抜け出して、一度でもいいから「すごい快感」を味わってみたいという幻想を生み、制服やロリコンへの欲情を生み出す。

 

 

この本は多くの男に感銘を与え、たくさんの書評をネットで見ることができる。そこで「射精の快感が小便程度であること」、「射精後の虚無感」、「ロリコンなどの性癖」、さらに「すごい快感への幻想」などについて多くのコメントがある。それに対して、感じない男の本質のでもある「女への敗北感」については、驚くほど言及がないのだ。アマゾンのレビューを見ても、ウェブサイトの書評を見ても、開けては行けない秘密が隠されているかのような、恐ろしいほどの沈黙である。

 

 

当然私は、「女への敗北感」を感じた。もちろん世の男性が、自分の射精の快感の方が、女の快感より優れていると思っている可能性もある。ただネットをみると、女の快感が羨ましいという書き込みは膨大にある。ある男は、セックスは耳かきだと言う。耳かきされる耳の穴は気持ちいいが、耳かきは何も感じていない。男女の快感はそれくらい違うと言う。これくらい清々しく、男の敗北を認められると気持ちが良い。しかし、敗北感を認めている記述はそれ位だ。敗北感を認められないのは、男の性(さが)なのだろうか。

 


私は、男は「女への敗北感」を潔く認めることで、「感じない男」から脱却する道が開けるのだと思う。もちろん、森岡正博のように、全ての人々に公表する必要はない。大切な女性、つまり妻や彼女に告白したら良いのだ。女のほうが自分より、ずっと気持ち良いことを。「女への敗北感」を感じる男性は、生身の女の絶頂を目の当たりにしたのであろう。自分がせいぜい「うっ」と呻く程度の快感しか感じられないのに対して、目の前の女性は、快感に喘ぎ、恍惚として体を震わせている。「女への敗北感」を感じる男は、すばらしい絶頂感を、女に与えることが出来た男であろう。身勝手に射精して終わるようなセックスはしていないはずだ。



そのような快感を与えてもらっている女は、男に優しいのだ。敗北感に打ちひしがれた男を救ってくれる。男の快感を高めようと努力してくれる。実は、男にも性感帯がある。乳首や亀頭部だ。まずはこれらを刺激してもらおう。それだけで、射精の快感は大きく高まるはずだ。実際、私は妻に告白した。自分のセックスの快感がしょぼいことを。その結果、すばらしい快感を射精で得られるようになった。このような対話をすることで、女の助けがあって初めて得られる、強烈な快感が出現するのだ。そのような快感を味わうと、エロ動画で射精するのが馬鹿らしくなってくる。

 

「感じない男」では、「女への敗北感」が、ポルノを介した「女への復讐」に向かうという。そんなことはない。「女への敗北感」は「女への愛情」へと変わるのだ。そして、快感が高まってくる自分の体が、もっと好きになるはずだ。相手の女がいることで、「男の体」への自己肯定感が生まれて来るのだ。まずは、女を絶頂に達しさせる。そして、自分が「敗北感」を感じた女に、潔く敗北を認めてみてはどうだろう。

 

 

決定版 感じない男 (ちくま文庫)

決定版 感じない男 (ちくま文庫)

 

 

関連記事:

女が気づいていない、男の「女の快感」への劣等感 - 男の性行動を分析する

男の快感がしょぼいことを妻に言う 私のセックスレス解消法 - 男の性行動を分析する

「強烈な快感が体を突き抜けていく絶頂感」を射精で感じる方法 - 男の性行動を分析する