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男性のセックスレスの原因は? セックス中の男の苦痛

今考えると、ちょっと前までセックスレス予備軍だった。私には、子どもが二人いる。二人目の出産に合わせて、妻が帰省していた最中は、好き放題に動画でオナニーした。しかし、妻と子どもたちが戻ってきてから、その自由はなくなった。家は狭いので、私の部屋はない。オナニーできるのは、夜の風呂だけだ。30代後半にもなると、「溜まった感覚」を自覚する頻度も減り、オナニーも週に1、2回となった。

 

風呂で行うオナニーほどつまらないものはない。妻に気づかれないように急いでペニスをこすり、こみあげる射精感にまかせて射精する。しかし、このような射精は、全く快感を誘起しない。射精は男のオーガズムだ、という話がいかに嘘かが分かる。

 

惨めな風呂オナニーを避けるため、射精するのは、職場で夜遅くまで仕事をした日に、トイレでスマホ片手に行うようになった。いつでもスマホで動画が見えるとは、本当に便利な時代になったものだ。しかし、動画を眺めながら、声を押し殺して手早く行う射精は、ほんの僅かな快感を感じさせるだけで、握りしめるペニスの痙攣と、流れ落ちる精液の存在に気付かされるのみである。30代後半の男の射精とは、大体このようなものだろう。女のオーガズムは年齢によって変わらない。一方、男は加齢につれて、射精の快感を失っていくことを、妻たちはぜひ知ってほしい。

 

妻の授乳も終わり、子どもが1才位に近づくと体力的な余裕も出来てきたのか、セックスが再開した。月に1回程度である。ところで問題は、オナニーとセックスはどちらが気持ちいいか、ということだ。ほとんどの男はオナニーのほうが気持ちよいと言うだろう。それはどういうことなのか? 妻とのセックスを思い出して考えてみよう。

 

まず妻が電マの刺激で、オーガズムに達する。その間、妻は手コキで刺激してくれる。ペニスをこすられる感覚は気持ち良い。射精のようなしびれる快感はないが、興奮状態が持続する。興奮して、どんどん妻を感じさせたくなる。この時間はとても充実している。

 

しかし残念なことに、「射精感」がこみ上げてくる。これに身を委ねてしまえば、すぐ射精してしまい、セックスは台無しだ。そこで、こみ上げる射精感との戦いが始まる。「こみ上げる射精感」とは、くしゃみをする前にむずむずして、「あっ、出そう」というような感覚だ。しかし、射精感をこらえようとしても、たいてい徒労に終わり、漏れ出てしまう。「ごめん、出ちゃった」なんて言うのはまっぴらだ。そこで射精感がこみ上げてきたのを潮時に、挿入に移る。そして、挿入した後は「こみ上げた射精感」を失わないうちに、すぐ射精する。

 

なぜすぐに射精するのか。「挿入後も快感を楽しめば良いじゃないか」と言われるかもしれない。私にとって最大の問題は、挿入後のピストン運動中に「こみ上げている射精感」を保つのは至難の技であることだ。見慣れた妻の姿では興奮しない。エロ動画の中の女を妻に重ねて、何とか興奮状態を維持する。そして「こみあげている射精感」を失わないうちに、最後の高みまで持っていく。

 

ピストン運動は、筋肉トレーニングである。体を動かしながら、感覚を保つのは大変だ。ドライオーガズムの場合、腰の感覚に全神経を集中して、広がってくる快感の繊細な感覚に神経をときすます。筋トレしながらなど、論外だ。それに比べると、ピストン運動中の男の活動は、涙ぐましい努力の結晶だ。まず、想像力で興奮状態を維持して、勃起を保つ。そして「こみ上げている射精感」をさらなる高みにもっていく。くしゃみが出そうで出ない感覚は、誰でも分かるだろう。筋トレをしながら、その感覚に集中して、くしゃみを引き起こすようなものだ。

 

男性に膣内射精障害が多いというが、当たり前だ。私自身、何度もピストン中に力尽きた。初めてセックスする女ならともかく、何度もセックスしている女の姿を見るだけでは興奮しない。興奮が少しでも醒めれば、勃起は弱まり、「こみ上げていた射精感」は消失する。セックスの失敗だ。どのくらいの男が、ピストン運動から快感を得ることができるのかは知らない。少なくとも私は、ピストン運動の感覚だけでは、興奮状態を維持できない。

 

そして、筋トレで鈍感になった体に、射精が訪れる。オナニーの時のようなしびれるような快感は、全くない。当然だ。激しく筋トレしているのだから。体が、ぎゅっと強張って、性器がひくひく痙攣する。森岡氏の言うように「射精は排泄であり、快感を伴わない」ことが立証される瞬間だ。そして、全身の虚脱感とともに、女に抱きかかる。疲労感で虚脱して、意識がもうろうとした状態である。快感に満ち足りた妻とは正反対だ。

 

私がセックスを苦痛と感じる原因。それは、まず第一に、こみ上げる射精感との無益な戦いだ。そして次は、挿入後に、筋トレをしながら必死に想像で興奮を高めて、射精感を維持する努力だ。そして最後の極めつけが、快感の欠如した射精である。男の涙ぐましい努力が徒労と化す瞬間である。残るのは、今日も妻のために頑張った自分を称える気分だけだ。

 

このようなセックスへの億劫な感情から、妻を誘う頻度はへり、体調が悪いとごまかして、2ヶ月に1回位に減っていった。

 

他の男がどのように感じているかは分からない。しかし、ピストン運動中に「こみ上げる射精感」を維持することが大変なことは、膣内射精障害に悩む男性が多いことからも明らかだ。また膣内射精により、射精の快感が大きく減退することも、「セックスよりオナニーのほうが気持ちよい」という男性の意見が多いことからも察せられる。

 

私も若いうちは気にならなかった。快感があろうがなかろうが、とにかく射精したかった。しかし30代後半になり射精頻度が下がってくると、快感が伴わない射精をするためだけにセックスしようとは思えなくなってくるのだ。

 

もし30代後半でも、毎日射精しているような精力旺盛の男なら問題ないだろう。40代が近づいてセックスレスになるのは、射精頻度が下がってきた男性だ。ピストン運動によるペニスの摩擦だけでは、一気に射精までたどり着けなくなった男だ。その男たちは、悲しいことに、男の最大の楽しみである「射精の快感」が得られないのだ。もし、パートナーの男がセックスに消極的な場合があれば、膣内射精時に快感が得られていない可能性も考えて欲しい。

 

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